2010年 04月 12日
パンフリット・リグレ
今日はパスクァの昼食のアンティパスト用に作った
リグーリアの揚げパンをご紹介。
イタリア語では「パンフリット」、または「パーネフリット」ですが、
地元の人達はみんな「パンフリートゥ」と、
リグーリアの方言名で呼びます。
夏になるとうちの近くの山ではパンフリートゥ祭りがあったり、
秋の収穫祭などのメニューにもよく登場する食べ物。
揚げパンといえば、小学校の給食に出てきたお砂糖が
たっぷりまぶされた甘い揚げパンを思い出しますが、
リグーリアの揚げパンは砂糖ではなく、塩がふってある
しょっぱい揚げパン。
私が初めて食べたのは、かれこれ5年ほど前。
小さな村のぶどうの収穫祭でした。
少し肌寒くなりかけた秋の夜に、揚げたてのパンフリートゥを
ハフハフ言いながら食べる。もうこれは、最高!!
揚げ物だと重たい感じがするけれど、リグーリアの軽い
オリーブオイルで揚げてあるので、ヘビーに感じないのも魅力。
あまりの美味さに虜になり、それ以来、その収穫祭に行くと
毎年注文してしまいます。
要は、フォカッチャの生地を揚げて作るのですが、
プレーンなものの他にハーブやオリーブなどを刻んで
練りこんだものなど種類もさまざま。
今回、私はボリジ、そしてローズマリーとセージを
練りこんで作ってみました。
【リグーリアのパンフリット2種】
◆レシピ◆
材料(約40個分)
・生地
イタリアの小麦粉 00番 500g、ドライイースト 7g、水 300ml
EX ヴァージンオリーブオイル 大さじ1、塩 ひとつまみ
・具
ボリジの葉 柔らかいもの50枚くらい、ローズマリー 1枝、
セージの葉 3枚くらい、オリーブオイル(揚げ油) 適量
◆作り方◆
①小麦粉 100g、水 100ml、ドライイーストを混ぜ合わせ、
ボウルに入れて濡れ布巾をかけて30分ほど発酵させる。
②ボリジはきれいに洗って、さっと塩茹でし、絞ってよく水分をきり、
みじん切り。
③ローズマリーは枝から葉を取り、セージと一緒に細かいみじん切り。
④①の生地を半分に分け、それぞれ小麦粉200g、水 100ml、
オリーブオイル少々、塩少々を加えて軽くこね、
1つは②のボリジ、もう一つはローズマリー&セージを加えて
さらにこねて、濡れ布巾をかけて2時間以上発酵させる。
⑤生地をピンポン玉くらいの大きさに丸く成形する。
べたつくようなら小麦粉(分量外)を軽くふりかけて。
⑥厚みのあるフライパンにオリーブオイルをたっぷりと入れて
強火にかけ、⑤の生地を入れて2分ほど揚げる。
キッチンペーパーなどで油をきって、塩をふりかけてできあがり。
(注意:揚げすぎないこと。爆発するので危険!)
アンティパストで食べるために作ったので、大きなサイズに
しないほうがいいかなと、ピンポン玉程度の大きさにしましたが、
形は丸でなくて、この2倍くらいの大きさで細長くしてもOK。
義妹はオリーブなどの具は練りこまずに中に詰めたりするみたい。
生地の中に入れたボリジは、今の時期リグーリアにたくさん
生えているハーブで、イタリア語ではボラージネと呼びます。
繁殖しやすいハーブのようで、うちの荒れた畑にも野生のボリジが
わんさかと生え、いつのまにかボリジ畑と化してしまいました。
せっかくこんなにたくさんあるんだし、
と、パスクァに一役買ってもらうことにしましたよ。(笑)
リグーリアではほうれん草のかわりに、ラビオリの具としても
大活躍のボリジは、ほんのりとキュウリのような味がする
美味しいハーブ。
葉の部分を食べますが、基本的に野菜というよりは
ハーブなので、わしわしとたくさん食べるものではないようです。
お花も食べられるので、氷の中とかに入れて
おもてなしのときに使うのもかわいいですね。
でも、食べ過ぎると肝臓に負担がかかったり、咳がとまらなく
なったりすると聞くので、ほどほどに食べるのがいいようです。
コネタ。
長女にボーイフレンドができたらしい。
N君という子で、以前は長女の隣の席に座っていた子。
彼は「sei bella(きれいだね)」と毎日言ってくれるんだって。
長女の髪型や持ち物にも注目して、毎日褒めてくれるだって。
この間、長女がこう言った。
「Nは私の婚約者だから毎日監視しなきゃいけないの」
ひぃぃぃ~!それは、浮気しないか監視するということか?
一応、「どうして?」と聞いてみた。
「Nが、いい子にしているか、悪い子にしているか、
私がちゃんと見ていなきゃいけないの」
あはは、そういうことね。(汗)
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